悠田ドラゴのAll-Out ATTACK!!

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カテゴリーをご覧になれば、どんなブログかだいたい察しがつくかと思います。

2021-01-10から1日間の記事一覧

『博士と狂人』と『1984年』:言語破壊の邪悪さを考える

パソコンやインターネットもない時代──想像するに、情報の検索・収集・共有が今よりも遥かに多くの労力と時間を要する作業であった時代に、あらゆる言葉のあらゆる意味や使い方を網羅する辞書を編むという作業は、途方もなく長い苦難の道であったことだろう…

『ランボー ラスト・ブラッド』阿鼻叫喚! 怒りの大復讐

2019年秋、アメリカで『ランボー』シリーズの第5作にして完結編、『ランボー ラスト・ブラッド』が公開。その時点ではまだ日本公開が決まっておらず、数ヶ月経っても一向にアナウンスはありませんでした。日本では一体いつ観られるんだ…とやきもきしている…

『ランボー』スタローンが突きつけるベトナム帰還兵の怒り

物語は、スタローン演じるベトナム帰還兵のジョン・ランボーが、戦友の家を訪ねるところから始まります。その友人は化学兵器の影響で癌を患い、既にこの世の人ではありませんでした。 失意の中、ランボーは食事をしようと小さな田舎町へやって来ますが、そこ…

『ナイトホークス』負けるなスタローン! 快作なスライ応援ムービー

『フィスト』『パラダイス・アレイ』(ともに1978年)と、映画としては秀作であったにもかかわらず興行的にはパッとしなかった2作の後、シルベスター・スタローンは再びグローブをはめ、自らの原点であるあの男を演じることを決意。『ロッキー2』(1979年…

『パラダイス・アレイ』映画作家スタローンの初期衝動

『ロッキー』に続くシルベスター・スタローンの主演作『フィスト』(1978年)は、彼にとってフラストレーションの残る作品だったようです。スライは同作について、次のようなコメントを残しています。 この作品はジュイソンの映画になってしまった。撮影が終…

『フィスト』スライを魅了した成り上がりと破滅の物語

マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』(2019年)で、アル・パチーノが演じていたジミー・ホッファという男がいます。彼は“チームスターズ(International Brotherhood of Teamsters)”なる全米トラック運転手労働組合の指導者で、政界にまで影…